PEOPLE社員紹介

九十九 昂矢

Koya Tsukumo

PEOPLE 11
九十九 昂矢
海事科学部出身[2010年入社]
重機事業部 赤穂事業所 主査

海上輸送で身につけた知識の数々を
将来は新たな分野で活かせる人材に

  • 物流管理スタッフ
  • 6年目以上
  • 研修制度について
  • 福利厚生について
  • 新卒入社
  • 理系出身
  • 男性
巨大な変圧器を解体して、国内外に輸送するビッグプロジェクト

巨大な変圧器を解体して、
国内外に輸送するビッグプロジェクト

三菱電機株式会社系統変電システム製作所の赤穂工場では、発電所や変電所向けの変圧器を製造しているのですが、大きいものは最大寸法10m以上、重さ数百トンと、巨大な製品です。そのため工場で完成品の性能試験をした後、輸送可能な部品単位に解体して輸送し、現地で組み立てられます。工場から現地までの輸送で製品の品質を損なわないよう、部品の梱包は重要です。私の仕事は、三菱電機の製造部門と最適な分解輸送条件について打ち合わせし、梱包設計、材料手配、協力会社への梱包指示、および各種出荷手続きまでを行います。また、海外へ輸出する際は、フォワーダー※に対して本船手配の依頼をし、必要な書類を作成します。輸出に必要なインボイス、木箱に収納された部品の明細を記載したパッキングリストをそろえ、三菱電機からの確認をいただきます。輸送した後は現地で、変圧器の図面と私が作成したパッキングリストを照合しながら組み立てが実施されます。完成には1ヶ月間ほどかかります。
製品の特性によっては、振動を嫌うものもあります。輸送時にかかる振動や衝撃の制約条件が非常に厳しい製品を担当したことがありました。コストを最小限に抑えながら必要な防振特性が得られるよう、防振用ゴムの選定から輸送試験までに関わり、新たな防振パレットを製作して輸送し期待通りの性能が得られました。普段の仕事を通じて、自然と取扱製品に詳しくなれるのは、メーカー物流ならではの醍醐味だと思います。また、プロジェクトには仲間との信頼関係が欠かせません。梱包材料の発注が遅れてしまったときは、「九十九の仕事だから、なんとかしよう」と協力会社の担当者が優先して対応してくれることもあります。一方、協力会社の負荷が高いと感じたときは、私が荷出しの調整をするなど、お互いに「持ちつ持たれつ」の関係が、モチベーションにつながっています。

※フォワーダー…自らは輸送手段を持たず、船舶・航空機などを利用し、荷主と直接契約して貨物輸送を行う貨物代理店を指す。

社内研修でのグループ討議や海外研修の経験を活かし、これからは後輩の育成に貢献

社内研修でのグループ討議や海外研修の経験を活かし、
これからは後輩の育成に貢献

日々の仕事だけでなく、知識を深めることも大切です。入社後は様々な研修制度があり、活発なグループ討議に参加できます。普段は仕事で関わることのない別部門の社員と一緒に、1~2日間かけて受講します。例えば、製品の木箱梱包を設計し、実際に自分で組み立ててハンマーや試験機で強度を測る講座。身体を使った学習の成果で、現場の状況を理解できました。また、アメリカの工場を訪問したことも印象深い出来事でした。もともと赤穂工場で作っていた製品を現地で生産するために建設された工場です。三菱電機の技術者と2人で出向き、梱包費削減の相談を受けました。提案のフォローアップ中ですが、成果につながると確信しています。商船高専から大学に編入し、もともと関心が高かった物流の仕事に関わる夢を実現しました。これまでは自分の成長のため、仕事を覚えることで精一杯でしたが、今は後輩もでき、組織力の向上に貢献していきたいと思います。