MISSION仕事紹介

02海外の販売物流を
最適化せよ

アジアのある国で20年以上も前から事業を展開してきた日系メーカーの販売会社では、ここ数年、この国の経済成長とともに販売物量が増え、数年後には現在の2倍程度を見込んでいる。しかし、それに伴い物流費や人件費なども年々上がっており、物流コストの削減が喫緊の課題となっていた。そこで、当社の現地法人に声がかかったのが、物流費削減コンサルティングの依頼だった。現地の営業スタッフと本邦の国際物流スタッフが中心となり、この課題解決に乗り出した。

TEAM

  • ロジスティクスエンジニア
  • 営業スタッフ
  • 国際物流スタッフ

ACTION

物流費削減案の
深掘り

まずはお客様の物流事情を把握するため、現状調査を開始した。「いつ/何を/どこからどこへ/どれだけ/いくらで運んだ」のかを日・月別、商材別、納品地別など様々な観点で分析。その結果、売上が大きい特定の商材の物流費が高騰していることが判明した。お客様は南北に長いこの国で、全ての商材をいったん北部の港に輸入し、全土へ輸配送していた。ところが、この商材は南部での需要が高く、北部からの輸送では効率が悪い。そこで、南部の港から輸入し、南から北へ輸配送する物流スキームが構築できれば、物流費が削減できると考えた。

  • ロジスティクスエンジニア

倉庫物件の調査と
物流企業の開拓

南部の港から輸入すると、そこに新たに倉庫と配送網が必要になる。当社が受託できれば、輸配送網を南部に拡大するチャンスになると考え、現地の営業スタッフが倉庫物件と物流企業の情報を入手し、国際物流スタッフと一緒に南部の現地調査を開始した。倉庫視察では、扱う商材に合った保管ができるか、輸入する際に利用するコンテナが進入できるか、汚れ・悪臭はないか、その倉庫を使った実運用がイメージできるか、海外だからこそ重要なセキュリティ管理が徹底できるか…。これら複数のポイントを検討。現地の輸配送を委託する物流会社の開拓では、保有車両の種類と台数、ドライバーの人数や現在・過去の輸配送内容(ルート、貨物)などを念入りに確認した。

  • 営業スタッフ
  • 国際物流スタッフ

配送条件を
クリアする
ための施策

お客様がこれまで提携してきた物流他社は、午前中に来たオーダーを当日中に配送している。このサービスレベルを当社も下げることはできない。なんとか当日中に配送できる仕組みを構築する必要があったので、物流管理スタッフとして配車業務の経験がある本邦のスペシャリストに、ノウハウを活かした効率的な輸配送の検討を依頼した。過去の配送実績データを基に、配送シミュレーションを実施し、他社と同等のサービスレベルを提供可能なことを確認。また、現地のスタッフたちにもこの配車ノウハウを伝授することを計画した。

  • 国際物流スタッフ
  • 物流管理スタッフ

お客様への
新物流スキームを
提案

船賃や、港からコンテナを倉庫まで輸送するドレージ費用、倉庫費用、配送費用など、過去の配送実績データと比較して、新しい物流スキームでコストシミュレーションする。算出したコストを確認すると、期待していたよりも大きな効果を出せることが分かった。物流データの分析結果報告に加え、新たな物流スキームをお客様にプレゼンテーションし、結果は大成功となり、当社が業務を受託することに。商材を南部の港から輸入する方法は、誰もが気づかなかったアイデアのため、大変感謝された。

  • ロジスティクスエンジニア
  • 国際物流スタッフ

SOLUTION

日本でのノウハウを活かし、高品質な物流サービスを提供

特定の商材の物流に着目すること、また、当社の配送センターの配車業務のノウハウを活かすことで、物流の最適化に貢献。大幅なコストダウンに成功した。これからは他の商材の積み合わせなど、さらなる物流費削減を進めていく。